年賀状は毎年「過去の作品を超える、くだらないものを作る」というセルフ課題を立てています。
必ず達成できているとは言いがたいですが、自他共に楽しめる作品に仕上がると嬉しくなりますね。

まずは前回の未年の年賀状を振り返ってみよう

前回の未年…12年前の2003年は、「秒殺で描ける羊」でした。
再現するとこんな↓感じです。着色しないと何が何やらさっぱり分かりません。

1999年以降はPhotoshopで着色と仕上げ加工をしていたのですが、この年は1枚1枚完全手書きでした。
「手書きだ!どうだ!」と言いたげです。すみません、完全に自己満足です。

どうこからどう見ても書き殴っただけで、時候の挨拶状としては全く誠意が込められている感じがしませんが、それなりに気持ちは込めているつもりです。この1ヶ月ほど前に職場を異動になって三鷹から駒込の事業所に移った時で、その時に「たまには同僚にも年賀状を送ろう」と思い立って、いろいろ脱線した結果ああなったような覚えがあります。
毎日14〜18時間労働で、久しぶりのオフで街にでたら季節が3つ変わっていたとか、色んな思い出のある2002年度です。懐かしい。

ちなみに、近年で一番気に入っているのは2013年の年賀状です。

昨年の年賀状を振り返ってみよう

2014年の年賀状は、近所の小学校の放課後教室で子供達と一緒に作った しめ縄 + ニードルフェルトで作った馬 の合わせ技でした。
よく見ると合成して馬を増やしています。どの子が合成した子か分かりますか?


答えは↓です。後ろ向きのだけが背景と一緒に撮った子です。


実は、この馬を1頭作るのに5日以上かかりました。

手先が器用ではないし、ニードルフェルトに慣れていないしで…ははは…。
ええ、合成したのは「間違い探し」狙いではなく、単なる所要時間の都合です。はい。
それはそれで結果オーライですが。




ということで今年の年賀状です


今年のコンセプトは「眼力(メェヂカラ)」です。
寒いシャレでスミマセン。

いえ、昨年なんとなーく電子工作を囓ったので、囓ったなりの成果としてオリジナルの何かを作りたかったんですよ。
年賀状は一枚絵なので、年賀感がある上に一目で何がしたいのか分かりやすいものを電子工作すると言えば「目が光る人形」かな、と。

ついでなので、制作工程をチラッと紹介します。

まずは相変わらず恐ろしく不器用な手でLEDを2つ半田づけしました。

見映えはともかくも、光れば良いんです。光れば。
ただ、接着が完了してから予定よりLEDの直径が小さいことに気付きまして…目の距離を間違えました。

羊のデザインは、目が光ると周りの色が飛んでしまう可能性があるので(抵抗を上手く入れて光量を調整しろよw)、白すぎず黒すぎないものに…と思いサフォーク種をモデルにしました。


サフォークと言いつつロムニーとかコリデールとか色々混じっていますが、羊に見えればまあいいか、と。

頭と手足は樹脂粘土で作りました。
撮影中にポーズを固定できるよう、四肢に針金をくっつけてあります。

よく見ると手足の形や全体比のバランスがいろいろおかしい(明らかに下絵のイメージ通りになっていない)のですが、作り直す時間が勿体なかったのでそのまま押し進めました。

ここまでは大晦日に完成したのですが、目以外のLEDとニードルフェルトで作るボディに手こずりました。
工作と手芸、不得意です…(それを言ったらイラストも含めて図画工作全体的に苦手なんですが)。

1月4日、諦めるトコは諦めて(オイオイ)どうにかこうにか完成しました。
全体の撮影風景はこんな感じです。椅子に乗せて撮影しました。

背景は、LEDを光らせると反射して光るようにラメ入りのアクリル絵の具でいびつな水玉模様を描いてあります。完成品にはあまり映っていないんですが。

羊の目と、羊の足下から全体を光らせているLEDはコレ↓を使用しました。

全部まとめて単3電池2本で光らせています。
抵抗は入れていません。雑です。

時間をかけて作った割には完成度が微妙ですが(ありがち・笑)、とりあえず昨年の成果をまとめることができたので満足です。
これを踏み台にして、今年は尚一層の怪しい作品作りに精を出そうと思います。はい。

そんな訳で、今年もどうぞ宜しくお願い致します。