相変わらずブログの更新が滞っているのをどうにかしようと思ってアドベントカレンダーに登録したら、それすらも完全に失念していた。Googleカレンダーにはちゃんと当番だと書いてあった。最近、文章を書くことに対して潜在的に拒絶反応が起きているようだ…。 多少遅れたとはいえ、一応気が付いたのだから、己が課したノルマを遂行する。

本記事は「DojoCon Japan 2017 Advent Calendar 2017」の12月6日分の投稿である。
「実行委員の方や登壇者の方や参加された方などそれぞれが思ったことを綴って頂ければ」とのことで、みたところポツリポツリと空きがあったのでDojoCon Japan 2017(以下DojoCon)の思い出を2回に分けて書いてみる。今回は、実行委員としての思い出+αなど。

2年連続で実行委員として参加

2016年のDojoConに実行委員として参加した最初のきっかけは、MFT2015でCoderDojoのブースのお手伝いをしたこと(*参照:細谷さんによる記事「CoderDojo Japanとして初めての活動!目標に向けて一歩前進した2日間でした!」)。
1年半ほどネット上で私がコッソリとストーキン…もとい精力的な活動の様子を拝見していた関西のDojoの人達と直接お会いすることができて「そっか、全国のDojoの人達ともイベントを通して会うことができるのか。」と思った。
私は人見知りが激しいので、「知り合いを通して知り合う」以外での他人と交流があまり得意ではない。酒の席でも。MFTで関西の人達と一応繋がりを持つことができたので、大阪でやるとなったときに「一応、知ってる人がいるからなんとかなるかな」くらいの感じで「会議に毎回参加できないけど大丈夫か」相談して、実行委員として参加してみた。


2016年は誰も希望者のいなかった懇親会チームに良くも分からず入った。食べ物と酒の手配だけすれば良いのかなと思っていたら、懇親会内で開催するLT大会の話が出て、「えっ!そんなこともやるの!?」と焦った。準備期間はLT参加者の原稿をチェックしたり、会場担当者とメールで軽い打合せをするくらいで、当日はキッチンドランカーの如く酒を飲みながら時間オーバーしたらドラを叩くだけ(*)だったので、そんなに難しい仕事ではなかった。多少のハプニングがなかった訳ではないが、「東京在住でそんなに大阪へ行けなくても、やればできるもんだな」という充足感があった。

(写真提供:DojoCon Japan 2016 powerd by flickr | *ドラはハンズラボの「ドラパイセット」のものをお借りした)

そして今年、2017年は「どういうテーマで行くか」もちゃんと聞きもしないうちから無条件で参加を決めていた。

企画チームのチーム員として

例によってノープランで参加

参加を決めた当時、特に何も考えずに企画チームに参加することにした。 少数精鋭ないし大企業なりである程度システマチックな会社組織相手に、技術で魅せるわけでもなければトークでゴリ押しする訳でもない全くのノープランな輩が「やりたいでーす」なんてフラフラ飛び込んで行こうものならサラッと汚物として排除されてしまうが、そこは好き者の有志の集い。みんな優しく接して下さった。捨てる神あれば拾う神ありとは良く言ったものだ。
それはさておき、当時、数社のプログラミング教室の仕事やDojoや他ボランティア活動など公私を問わずに子供と接していく中で、諸般の事情でコンピュータ端末に縁遠い子や、プログラミングに全く興味を持てないし「考える作業に苦手意識を持っている子」にも「コンピュータに触れることやあわよくばプログラミングすることが楽しいと思ってもらえるような何か」を探すことに対して強い感心を持ち始めていた。「既存のツールを上手く活用できないか。或いは独自で開発できないか。」と、昨冬から今春にかけて延々とボードゲームを使ったワークショップやアンプラグドコンピュータサイエンスの教材ことを調べていた。

でかドージョー(第1回)からの思いつき

今年5月、埼玉県所沢市で「でかドージョー」が開催された(参考:公式サイト)。
私がDojoConで提案した企画の一部は、実は「でかドージョー」で行った企画の焼き直しだったりする。
でかドージョー、本記事では詳細は割愛するが「せっかく参加することになったのだから、ドサクサに色々試させてもらおう」と思い、皆がScratchのワークやら作品発表会でワッショイ盛り上がっている片隅であれやこれやと好き勝手に試してみたり、理解ある参加者に自分の悩みを聞いてもらったり、保護者から貴重な御意見などをヒアリングしたりしていた。
「これ、他でもやったら面白いんじゃないか?」という感じで思いついて、その後も何度か小さなイベントを手伝う機会があってあれやこれやとブラッシュアップしたりして、企画チーム内でも提案してみた、という感じだ。

3つの企画の主担当として

実際に私がDojoConで担当したのはワークショップのスペースの企画「ボードゲームでプログラミング的思考を楽しもう(以下、ボードゲーム)」、「Dojo日本地図-日本全国のCoderDojoを探してみよう-(以下、Dojo全国地図)」と交流スペースの企画「相談・意見・感想…あなたの声をきかせて!CoderDojo相談会(以下、CoderDojo相談会)」の合計3つだ。

ボードゲーム


偶然にもボードゲームブームという時代が後押ししたおかげか、割と多くの人の関心を誘った模様。その場でAm●zonでポチッとお買い上げが数件発生。念のため、私としては「アンプラグドコンピュータサイエンス推し」活動の一環のつもりだったが、結果としては日本と世界の経済をちょこっと回すお手伝いになったようだ。それはともかく、同伴参加の未就学児や各地の常連ニンジャ達、当日スタッフのメンターやチャンピオンの皆さんも皆、本当に楽しそうに遊んでいた。それが一番なにより。

Dojo全国地図


地図の制作はCoderDojo西宮/梅田が発信している「風魔シリーズ」のイラストでもお馴染み、同じく実行委員の杉山敦さんが担当。細かい小細工の利いた、A1サイズの素敵な地図に仕上がって、感無量。
正直、周囲からは当日まではこの企画が果たして面白いのかどうか疑心暗鬼な感じでみられていたと強く感じているが、結果的には、予想通り地味にプスプスと指してくれていて、狙い通りだった。せっかくなので、懇親会中にも飾って頂いた。

全国地図は、でかドージョーで地味に反応のあった企画をモロに焼き直した企画。

(でかドージョーで掲示した地図。西武線を中心としたところがポイント。私の手書き。)

CoderDojo相談会


自分で企画しておきながら「どんな内容だっけこれ…」と、ギリギリまで完全に忘れていた企画(爆)。
本当は、同日開催の「でかドージョー in 横瀬」とリモートで繋いだり、他のDojo関係者とオンラインで…など、今年のテーマの「つながる」を意識して会場に足を運べない人達とも話ができる場にしたい、と思っていたのだけれど、インフラの都合など色々ああだこうだして、「スーパーや飲食店でみかける『お客様カード』みたいなやつを、目安箱と一緒に会場に置いておいて、それを出しに参加者と語り合えば割と面白いんじゃないの?」という独断と偏見で内容を大幅に変更した。
とりあえずお茶会に参加していたDojo関係者に集合していただき、ノリと勢いで司会進行してみた。こぢんまりと盛り上がったんじゃないかと思う(あくまで個人の感想)。
心残りとしては、最後にドタバタしていて、せっかく参加者の皆様に書いて頂いた大事な相談カードをきちんとバックアップをとらずに処分してしまったことか…ツメが甘かった…。

そういった感じで、実行委員としての私のDojoCon Japan 2017は終わった。
あくまでボランティアだし、自腹で大阪まで遠征する必要があったのか、と思う人も少なくないと思う。私個人としては、実行委員として参加することで、ずっと引き籠もっていたらできない体験を沢山できたので。当日以外の活動も、本当に人生勉強になった。懲りずにこういう活動に関わっていきたいと、改めて思った。

(本町チャンピオン尾篭さん作。セッション登壇時の実演にも使うLED作品など、ものづくりへの愛の詰まった作品を愛でさせて頂いたりも)

これまで繋がっていた皆様も、この日から繋がった皆様も、テーマ通りつながれたこと、本当に嬉しく思います。いつもありがとうございます。

おまけ

今回は前日の準備にも参加し、実行委員どうしの交流会の後、ちゃんと(?)大阪観光もした。 女性チャンピオン2人きりの鶴橋散歩からの焼肉ツアー。


そして1,100円のの安宿。「経験のないことを経験する」ネタとしてはバッチリだった。